第13章 階層構造のあるデータの分析

 統計分析は,それぞれのデータが,相互に関連せず,独立にランダムサンプリングされている事を前提にしている事が多い。しかし実際には,空間的纏まりや時間的関連を持ったデータが相互に相関している事がある。それらがあたかも相互に相関していないかの様に分析する事は誤った結果に導く可能性もある。ここでは,空間的纏まりをもったデータに対するマルチレヴェル分析,時間的な系列をなすデータに対するイヴェント・ヒストリー分析の考え方のごく初歩を解説する。

1-1 級内相関係数(ICC)

1-2 マルチレヴェルモデル(multilevel model)

2-1 パーソンピリオドデータ(Person-Period data)

2-2 離散時間ロジスティック回帰モデル(discrete-time logistic regression)

発展1 マルチレヴェルロジットモデル(multilevel logit model)

発展2 統計的因果推論(statistical causal inference)